金融教育公開授業
2020年度 金融教育公開授業
島根県金融広報委員会
島根県立津和野高等学校
金融広報中央委員会
島根の実施報告
「金融教育公開授業 in 津和野(津和野高等学校)」(10月12日開催)
津和野高等学校は、島根県の最西端に位置しており、歴史と文化の薫る「山陰の小京都」と呼ばれる観光の町に立地しています。藩校「養老館」での教育の精神を受け継ぎ、創立110年を超える伝統校です。近年は教育魅力化・活性化事業に取り組んでおり、地域の行政や住民と連携し、社会貢献ができる人材の育成に力を入れています。
島根県金融広報委員会より2019・2020年度の金融教育研究校の委嘱を受け、10月12日(月)に金融教育公開授業を開催し、1年生を対象とした公開授業と、菊地幸夫氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
1年生の総合的な探究の時間では、「地域と連携した選択型キャリア教育講座」と題して、「実際に地域で働き地域で生きる大人に出会い、その働き方や生き方を知る」をテーマに授業を行ってきました。生徒は「SDGsって何だろう?」など全10講座から好きな講座を選択し、実際の現場に出向き地域の方と共に活動することを通じて、今後の課題などについて考えてきました。公開授業の当日は、お世話になった地域の方を学校にお招きし、生徒の考える課題や解決方法を聞いていただくとともに、大人としての経験や意見を伺いながら対話していくことで、自分の考えを深めることができました。
2.講演会
菊地幸夫氏より、「大事なことなのに学校で教えないもの=お金」と題する講演が行われました。ご自身の生い立ちや経験を交えながら、お金の恐さや、お金との付き合い方を教えてくださいました。
冒頭、生徒に向けて、「将来なりたいものがありますか」と問いかけられました。そして「若いうちは先のことにとらわれず『今』を生きてほしいです。その中で自分に向いているものを探してください」とお話しになりました。
続いて、詐欺グループに巻き込まれ、罪を犯してしまった高校生の事例を紹介されました。「楽してお金を儲けることが目標になってしまうと、手段を選ばなくなってしまいます。このため、『先ずはお金』という考え方は危険です」と説明してくださいました。そして、「身の丈にあったお金の使い方を心掛け、無理のない生活をしてください」と結ばれました。
生徒からは、「お金も大切だが、将来の仕事は自分がやりたいことを優先して考えたいです」、「お金の使い方をよく考えて、お金と正しく付き合いたい」、「犯罪に巻き込まれた実例を聞いて恐くなりましたが、どんな時も冷静に判断することが大事だと思いました」といった感想が寄せられ、菊地先生の言葉が胸に刻まれたようでした。
また、オンライン中継で講演会に参加した中学生からも、「普段聞けないお話を聞くことができてよかった」、「1年間で300億円もの詐欺被害があると知り驚いた」、「楽して稼ごうとすると犯罪に巻き込まれる危険があることがわかった」などの感想が寄せられました。
3.プログラム
- 13:05~13:50
- 公開授業
「地域と連携した選択型キャリア教育講座」(1年生 総合的な探究の時間) - 14:10~14:15
- 開会挨拶
島根県立津和野高等学校校長 宮島忠史 - 14:15~15:35
- 講演「大事なことなのに学校で教えないもの=お金」
講師:菊地幸夫氏 - 15:35~15:40
- 閉会挨拶
島根県金融広報委員会事務局長 児玉実