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おかねのシンポジウム2004

『地元発信。元気な未来はみんなでつくる』

パネルディスカッション

持続可能な幸福につながる教育とは

藤田 ここで議論の角度を変えるために少し転換を図りたいと思います。冒頭私、アメリカで80年代から、青少年を主な対象とする金融教育が行われていたということをご紹介しました。その中心に今もおられるのが、前全米消費者教育研究所所長ロゼラ・バニスターさんです。

バニスターさんは、生涯を金融教育に捧げていらっしゃいますが、その方が、どんなねらいで金融教育に携わっていらっしゃるのか、インタビューに出かけて参りましたのでご覧下さい。

資料VTR(5)

前・全米消費者教育研究所長バニスター氏と藤田氏の対談
・アメリカの金融教育の狙いは何か、持続可能な幸せとは何か?

藤田 今のバニスターさんのお話の中には、人生の質を向上させることについて自制が必要だと言うお話がありました。われわれ、今まで、お金をいきいきと使って夢を実現し、社会もまた良くしたい。そのためには、われわれが求める幸せとはどういうものかということについて話し合ってきました。

環境問題などの世界でよく使われます「持続可能な発展」とか「持続可能な成長」、これはつまり自分たちの世代だけではなくて、次の世代もまた発展ができるような、そういう発展が必要ではないか、ということを意味しているのではないかと思います。

パネルディスカッションの風景


われわれの幸福追求も次の世代の邪魔をしてはならないし、それから他の社会の邪魔をしてはならないと言う面があると思います。この持続可能な幸福追求ということについて、少しご議論頂きたいと思うんですが。堀田さんいかがでしょうか。

堀田 本当そう思いますよね。自制が必要って、そういうことが金融教育の方から出るって素晴らしいと思うんです。では、何のために自制するのか。自制ってあんまり面白くないじゃないですか、我慢するっていうことですから。何のためにするのか。それは、自分のためにしたんじゃあまり意味ないんですよね。

ここで贅沢するのはちょっと我慢しておいて貯めておこう、ひょっとして老後どうなるか分からないから貯めておこう。そうして貯めて貯めて貯めて、たくさん残して使い損ねて、残念だったなんて天国に行っちゃって。

残った子どもは儲けたなんて、これ使って非行少年になったり、非行中年になったり、非行老年になったり。人の金もらってこれを上手に使うなんて例はあまりないですよ。だから自分のために残していると、あまり持続可能な社会にならないですよ。

なんで我慢するのか、人のためを思って、というところに意味があるんじゃないですか。アフリカの子どもたちを思い、あるいは、日本でもいろんな方々がおられる。ここで自制して、それが人のために活きる。そういう自制でないと持続可能にならないのかなと思います。

藤田 河合さん、われわれの世代の幸福追求、元気でいきいきした社会を実現したいんですが、これが次の世代の邪魔になってはいけない。他の社会の邪魔になってはいけない。その点をどう考えたらいいでしょうか。

河合 それはだれでもはじめ自分の幸福を考えます。そこから出発するんですけれども、もっと本当に深い楽しみ、あるいは、深い喜びに心が開いてくると、どうしても他と繋がらざるを得なくなってくるんですね。

そうなると、他との繋がりが、次の世代に繋がる、あるいは、横の世界中に繋がる。繋がっていったときの幸福、繋がっていったときの喜びというのは味が違うと言うか、それが分かってくる、それが分かるように子どもたちにも知ってもらわなければならないということかと思います。

それが分かり出すとみんなどんどんやるんですが、そこが開けないときは、みんな小さく固まっています。小さく固まっていると、自分が固くなっているために、少しずつ不幸が起こったり、しんどくなったりするんですね。そこを開くという、これが大事なんですけれども、難しいことですよね。

藤田 大平さんは、次の世代も、また、外の社会も幸せを追求し続けることができるべきだということについてどう思いますか。

大平 自分さえ良ければいいという考えをなくすことが必要だと思うんですね。しかし、いつでも人のためと言うのは、人間できへんと思うんですよ。

だから、小さな頃、祖母が言っていたのは、「人も良かれ、われも良かれ、われは人よりもうちょっと良かれ」っていうことでしたね。「われは人よりもうちょっと良かれ」っていうのは、自己満足の部分なんですけれども。「そうするとやっぱりまわりがみんなが良くなるんとちがう」と。

なかなか人のため、人のため、というのはできにくいことだから、そうやって言って聞かせることが、やっぱり人も良かれになるので、そういったことが広がれば、みんなが良くなるんとちがう、と言う風によく教えられました。

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