金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2006
実施報告
7F 大教室 知りたい!受けたい!おかねの授業
1.オープニング
【開会に先立ち、アナライザーにより携帯電話を持っているかどうか、持っている人の年齢層、また14歳から18歳の層に対し携帯電話の毎月の料金はいくらぐらいかを来場者にアンケート。答えは「持っている」が78.5%、「持っていない」が21.5%。14歳から18歳の料金は大体5,000円以下という結果になりました。】
【開会後、まず映像にてニューヨークの小学校で行なわれている株取引シミュレーションの授業などを紹介。金融商品の多様化に伴うトラブルの増加が深刻化するなか、子どもたちへの適切な金融教育の必要性を訴えました。】
いとう 皆さんこんにちは。司会のいとうせいこうです。僕は1961年生まれですけど、僕の子どものころは少なくともお金のことは家の中で子どもが口にするべきではないというようなことを言われておりまして、家が貧乏だったことを全く知らないまま育ってしまいました。あのとき家の経済事情を知っていれば、これが欲しいあれが欲しいと言わなかったのになと。
いとう 割とざっくばらんに話せる状況があれば、また変わってきたのではないかなというふうに思うことがあります。今日は、根本的にお金というものがどういうものなのか、どういうシステムで動いていくのかということをわかりやすく授業をしていただきたいと考えております。子どもたちと一緒に授業を受けてくださるのは、子育て真っ最中のお母様でもいらっしゃいます早見優さんです。
早見 こんにちは。私が小さいころは学校でお金の授業を受けた記憶はありませんが、今、娘が5歳と3歳なので少しずつお金の価値観を伝えたいと思っています。
いとう ということで、先生方のお二人にご登場いただきたいと思います。ジャーナリストの池上彰さんと経済ジャーナリストの荻原博子さんです。
池上 よろしくお願いいたします。去年の3月に子どもニュースをやめまして、子どもさんの前で話をするというのは実に久しぶりで楽しみにしております。
荻原 皆さん遊びにいきたかったところにわざわざいらしていただいているわけですから、きょうは聞いてよかったなというお話をしたいと思います。
いとう それでは1時間目の授業を始めたいと思います。まず日本の学校ではどんな金融教育の授業が行われているかというVTRをごらんいただきたいと思います。