金融教育フェスタ
親子のためのおかね学習フェスタ2014
おかねのおはなし会(小学校1~3年生対象)
講師 : いちのせ かつみ 氏
(FP/生活経済ジャーナリスト)
おかねってナニ? ほしいモノとひつようなモノ
おかねが何のためにあるのか、それは欲しい物があるからだと思います。今日は皆さんに普段からおかねをどのように使っているか、考えてみてほしいのです。色々な国のお札をみてください。国によって柄が違い、特徴があります。おかねに対する考えが色々違ったり、使い方も違います。お札はただの紙ですが、みんなが信用しているから、1万円は1万円なのです。クシャクシャになったお札だって、値打ちは変わりません。お札は書かれている数字と同じ価値、値打ちですが、それをどう使うかによってそれを使う人の値打ちは変わると思います。みんながそのお金と賢く上手に付き合うかどうかによってみんなの価値が変わるのです。だから、難しいけれど、大切に付き合ってもらいたいと思います。
コンビニで売っている商品は、いくらか知っていますか? お父さん、お母さんも知らない商品の値段を子どもたちは結構知っています。なかなか欲しい物と必要な物の違いは見分けにくいですが、こうやって勉強をすることで、わかるのかなと思います。ただ大事なのは、子どもたちだけわかっていても、親がわかっていなかったらダメだということです。子どもたちの金銭感覚は親の姿を見て磨かれます。子どもたちは皆さん方のおかねの使い方を見ていると思いますので、普段おかねを使う時、ちょっとこだわってみてください。一つ一つなぜそれを選んだのかを意識しながら選ぶことが大事だと思います。子どもたちは一定の基準に基づいて選ぶことを学んでいくと思います。おこづかいをあげるタイミングについても、その子にあったやり方を見つけてあげてください。その答えは、他人に聞く事ではないのです。一番身近な、お父さん、お母さんが、お子さんと真剣に話し合ってください。おかねの問題って必ず起こってくると思います。ですが解決策は家族で話をすることです。おかねの話をこだわりなくできる、家族関係を是非作って頂きたいと思います。
プロフィール
大学卒業後、会計事務所に入所し、税務経理や人材育成を中心としたコンサルタントとして活躍。全国各地で金融教育、金銭教育の講演活動を行う。
ユーモアあふれる語り口調で、大人も子どもも楽しく学べる講演が評判。2003年には、自転車で金銭教育普及のためのボランティアセミナーを行いながら日本列島を縦断。
現在、テレビやラジオに出演する一方、講演会やセミナー、執筆活動など多方面で活躍中。