金融教育公開授業
2021年度 金融教育公開授業
福岡県金融広報委員会
福岡市立田島小学校
金融広報中央委員会
福岡/福岡市の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(福岡市)(田島小学校)」(9月28日開催)
福岡市立田島小学校は、令和3年度4月現在、学級数23、児童数約600名です。子どもたちを取り巻く校区は、福岡市のほぼ中心に位置し、東側が樋井川に面しており、閑静な住宅街にあります。やや丘陵地帯を含んだ住宅街が中心で、商業地域化の動向はみられないが、校区にはコンビニエンスストアやいくつかの個人商店、近隣には大型商業施設があります。
9月28日(火)に金融教育公開授業を開催し、1年生から6年生までの各学年1学級、特別支援学級1学級の公開授業と、加賀屋克美氏による講演会(オンライン)を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「たいせつにつかおう ものやおかね」
身の回りの物の価値を、その値段を考えることで捉え、自他の持ち物を大切にできることがねらいです。自分の筆箱の中身や落とし物の品物を取り上げながら、品物をお金に換算することによって、その価値について考えさせました。さらに、お金と同じようにものを大切にすること、どのように大切にしていけばいいのかということを具体的に考えさせました。
(2)「お金の正しい使い方 おこづかい」
お金やものを大切にし、無駄遣いをせず、自分の目的にあったお金の使い方をしようとすることができることがねらいです。お小遣いについての子どものアンケート結果から、お金を大切に使うという問題意識を持たせ、道徳の資料「おこづかい」を使って、目的を忘れずに買物をすること、必要なものを必要な分だけ買うことなど、自分のお金の使い方について考えさせました。
(3)「買物ゲームにちょうせんしよう」
目的のために、決められた金額の範囲で買いたい物を選ぶときには、何かを諦めなくてはならないことを理解することができることがねらいです。限られた金額で、カレーの材料をそろえるために、自分が選んだ材料とその理由を考えさせました。そして、お互いの選んだ材料について話し合ったことを、自分がお小遣いを使うときの見通しや方法とつないで、学習を進めました。
(4)「自分の生活を見つめよう 友達のしょうこ」
お金やものを大切にし、節度ある生活を送ろうとする気持ちを持つことができることがねらいです。道徳の教材文から、「友達のしょうことして、おそろいの筆箱を買おう。」と誘われた主人公が、家族の話を聞いて変容していきます。その主人公の姿を通して、ものを買うときには、必要かどうかを考えたり、今使っているものを最後まで使ったりすることが大切とまとめました。
(5)「持続可能な暮らしへ 物やお金の使い方」
将来を考え、金銭を計画的に使う態度を身につけることがねらいです。お小遣いゲームをすることを通して、収入と支出の関係、計画的な支出の考え方、上手な買物の手順などについて、考えさせました。「計画的にお金を使うためには・・」と、子どもの学習のまとめから、自分の買物の仕方、お小遣いの使い方へとつないで、子どもの生活につないでいきました。
(6)「金融トラブルについて考えよう」
課金することの危険性や、それに対する解決法を理解し、適切に行動しようとする態度を身につけることがねらいです。「オンラインゲームによるトラブルの相談件数」の資料から、課金によるトラブルが多いことに気づかせ、その防止策として、親との約束・プリペイドカードの使用など、これからの生活につなぐことを考えさせていきました。
(7)「育てた野菜を販売してみよう」
ものとお金は交換されることや、栽培したもの・野菜の値段の決め方を知ることができることがねらいです。子どもたちが栽培した野菜を身近な大人(教師)に販売し、その収益金を使って、お世話になった人へのプレゼントづくりをするという単元構成にしています。この時間は、畑の野菜を買ってもらう準備として、値札やふくろ等の「ものを売るときに必要なもの」を考えさせ、それを進める分担について確認させました。
2.研究発表
令和元年度より、金融教育研究校の委嘱を受け、考えと根拠を比較・検討しながら聴き合う活動を通して、「人やもの・お金について主体的に考え、よりよく問題を解決する子どもの育成」を主題に、金融教育の研究に取り組んできました。
研究発表当日は、授業公開と同じく、オンラインによる「研究の考え方」の発表を行いました。
3.プログラム
- 13:40~14:25
- 公開授業
(1)「たいせつにつかおう ものやおかね」(1年2組 学級活動)
(2)「お金の正しい使い方 おこづかい」(2年2組 特別の教科 道徳)
(3)「買物ゲームにちょうせんしよう」(3年3組 学級活動)
(4)「自分の生活を見つめよう 友達のしょうこ」(4年3組 特別の教科 道徳)
(5)「持続可能な暮らしへ 物やお金の使い方」(5年1組 家庭科)
(6)「金銭トラブルについて考えよう」(6年3組 学級活動)
(7)「育てた野菜を販売してみよう」(特別支援学級 コスモス学級 生活単元学習) - 14:40~15:00
- 全体会
学校長挨拶
福岡市立田島小学校校長 沖本昌美
研究の考え方
「人やもの・お金について主体的に考え、よりよく問題を解決する子どもの育成」
(発表者)福岡市立田島小学校教諭 宮川元気 - 15:00~15:20
- 協議会
(司会)福岡市立城南小学校教頭 上橋順子 - 15:30~16:30
- 講演会「働くことの喜び・お金についての考え方」
講師:加賀屋克美氏
お礼の言葉
福岡市立田島小学校教頭 酒井隆 - 16:30~16:40
- 閉会行事
主催者挨拶
福岡県金融広報委員会事務局長 市川玲
閉会の言葉
岡市立田島小学校教頭 酒井隆