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金融商品は難しい

金融商品は身近なものから専門的なものまで、非常に幅広く数多くのものがあります。そして、一般的に「金融商品は難しい」と言われがちなのですが、それはなぜでしょうか?

(1)基本的なものでも幅広い知識が必要

預金、債券、株式、投資信託などの基本的な金融商品について大枠の知識があっても、細部になると、意外に知らないことが多いものです。

  • リスクとリターンの関係は?
  • どんなときに収益、あるいは損失が出るのか? そのときの税金は?
  • 取り扱っている金融機関が経営破綻したときの保護の仕組みは?

など、押さえておくべき知識の幅が広いことが、理由の1つです。

(2)複雑な仕組みで専門性の高いものもある

昨今の金融商品の中には、例えば「価格変動のある資産」を「外貨」で運用する「保険商品」のように、複数の資産を組み合わせたものがあります。さらに「デリバティブ取引」や「証券化」といった金融の専門家向けの仕組みを組み入れたものもあります。

こうした組み合わせ商品は非常に複雑な構造になっており、商品性を理解するためには、専門的な知識も必要なことが、金融商品を一層難しくしていると考えられます。

(3)金融取引に関する判断には偏りがあり得る

最近注目の集まる行動ファイナンスでは、金融取引において、経済合理性だけでは説明できない、一見不合理ともいえる意思決定がしばしば観察され、そうした不合理な行動にも一定の規則性のある判断の偏り(行動バイアス)がみられる、といった指摘がなされています。行動バイアスについては、たとえば、次のようなものが知られています。

  • 今の経済情勢から考えて現状の資産配分が理論的に望ましくないにもかかわらず、変更することに躊躇したり、何もしないことを無意識に選択してしまう(現状維持バイアス)
  • 金融資産の運用で収益が出る喜びより、損失を被る悲しみを重く捉える(損失回避バイアス)
  • 直近の利益にとらわれて長期的な利益を逃してしまう(近視眼的行動バイアス)

私たちには上記のような行動バイアスがあり、仮に金融商品の内容を正確に理解したとしても、実際の取引においては必ずしも合理的な判断ができるとは限らない、ということも「金融商品の難しさ」に繋がっていると考えられます。

金融商品を選択する上で、自分でできること

金融商品の購入を検討する際には、事前に自分自身でその内容を調べてみましょう。金融機関から直接、資料を取り寄せることができますし、インターネットを通じて金融機関のウェブサイトで概要を把握するのも良いでしょう。概要が把握できたら、詳細な商品の説明書をチェックしておきましょう。

特に、投資信託では「投資信託説明書(目論見書)」といって、ファンドの目的・特色、投資リスク、運用実績などの重要事項について説明した書類があります。金融機関のウェブサイトで公開されていますので、じっくり読んでみましょう。

他に同種の金融商品があれば、その内容について比較検討することも大切です。例えば、手数料などの取引コストは比較することで安いか高いかなどが分かります。

また、金融業界団体のウェブサイトでは、金融商品の内容に関する分かりやすい解説や利用時の勘どころなどを掲載しているものがあります。一度、目を通しておくと良いでしょう。

このように、まずは自分自身で金融商品の内容の理解を試みてみましょう。

金融商品を活用する際には、私たち個人と金融機関とが契約を締結することになり、私たちにも契約の当事者としての責任が発生します。

契約にあたって、金融機関側がルール上必要な情報提供を怠っていたような場合は別ですが、投資性のある金融商品についてはあくまで自己責任が原則です。商品や契約の内容をしっかりと確認する必要があることを、肝に銘じておきましょう。

どうしても理解できないのであれば、その金融商品の購入は避けるというのが、失敗しないための第一歩です。

アドバイスを求める

購入を検討している金融商品などについて、独力で情報収集することが物理的にも能力的にも厳しいと感じた場合には、他者のアドバイスを活用しましょう。

誰にアドバイスしてもらう?

金融商品の仕組みなどは販売している当事者が一番よく分かっているはずですし、無料で情報を入手できることが多いでしょう。しかし、販売する側の立場で接するため、購入者の立場に立った知見が得られるとは限らない、ということは心に留めておいてください。

あらかじめ自分でよく勉強し、分からない点や疑問に感じた点をこちら側から質問することも大事です。

また、第三者、例えば中立的な立場から情報を提供している組織・団体や、購入者の立場に立って情報を提供している専門家に相談することも、状況に応じて活用を検討してみたい方法です。こうした相談は1つの金融関連サービスであり、有料となることもありますが、こちらの立場に立ったアドバイスが得られる点は魅力です。

評価にあたってのポイント

最後に、自分で集めた情報をもとに考えてみるとき、または他者にアドバイスを求めるときのポイントを以下にご紹介します。

金融商品を利用するかどうかの
判断項目
判断にあたってのポイント
金融商品の仕組みと評価・比較
  • 取ったリスクに見合うリターンが得られるのか
  • リスクとリターンの関係から見た競合商品との比較
自分のリスク許容度
  • 現況(資産、家族構成、今後の収支、ライフイベント等)に照らして、自分がとれるリスクの目安
リスクを管理するためのノウハウ
  • 一定の収益を上げるために他の資産とどのような配分で組み合わせるのか
  • 投資に関して非合理的な判断に陥らないためのノウハウ
相場環境に関する分析・予測
  • 価格変動に関係する相場環境についての現状分析
  • 今後の予測などをつかむための情報や分析・評価
当該金融商品・業者に問題がないか
  • 投資家とトラブルになっていないか
  • 公的機関から注意喚起されている金融商品や金融業者ではないか
情報提供など当該金融業者の事後サービスに関する評価
  • 契約後に事後サービスとして投資家に提供する情報の真正性やサービスの内容・質

執筆者:深澤泉

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