金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2006
実施報告
6F 知るぽるとタウン みんなで体験!おかねの街
集会場 (センターステージ)
5. お父さんお母さんのための日本経済入門
開催時刻:17:40~18:20(40分)
定 員:105名
講 師:土居 丈朗 氏(慶応義塾大学経済学部 助教授)
http://web.econ.keio.ac.jp/staff/tdoi/
経済の基本をわかりやすく講義します。
「今日の日本経済」についてあらためて学ぶ良い機会にしてください。
配布資料(PDF 428KB)
日本経済について、お金の流れからわかりやすく解説していただいた、“お父さんお母さんのための日本経済入門”。銀行へ預ける〈預金〉、企業の株式を保有する〈株式投資〉、企業に“お金を貸す”〈債権投資〉、“国にお金を貸す”〈国債〉、主に保険会社や郵便局が扱っている、〈投資信託〉など、様々な形で、多くの国民は、日本経済の動きに関与しています。
日本経済においては、全金融資産の中で最も大きな割合を占めているのが、銀行にお金を預けている『預金』です。しばしば、“日本にはメインバンクシステムがある”といわれるのは、このことによります。つまり、皆さん1人1人がお金をどこに回すかという選択の結果、その多くを銀行に預金しているということです。
一方借りる側としての特徴は、民間企業で言うと、直接銀行で借りることよりも、むしろ株や債券でお金を借りる企業が増えています。また、意外に多いのが国が発行する〈国債〉です。いわゆる“財政赤字”です。この〈国債〉に対する赤字を返すのは、税金によるわけですから、いくらお金を国に貸していると言っても、自分たちの税金で返してもらうことになり、しかもそのために増税されかねません。
ここで、そのようなことなくお金が還って来るかどうか、重要なのは、経済成長率です。ここ数年、経済瀬長率は右肩上がり企業が元気になりつつあります。すると更なる設備投資などで多少金利が高くても、借り入れして設備投資をしたりします。そして、その金利を決定する日本銀行の役割が、重要になってきます。この金利の動きが、次の日本経済を左右する重要な鍵といえます。
このように、日本の経済は、銀行や、証券会社、国だけがコントロールしているのではなく、皆さん一人一人の資産によって、大きく左右されているのです。