金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2009
金融教育セミナー 東京会場
(株)ゆうちょ銀行
本店 資産運用アドバイザー : 高橋 尚美氏
「コツコツ始める家計の節約と将来設計」
今から家計簿をつけ、無駄遣いをチェックして貯蓄を
本日は「コツコツ始める 家計の節約と将来設計」と題し、楽しみながら貯蓄できるコツをお話ししたいと思います。
まず、人生で、どのくらいお金がかかるのか、年代ごとに見てみましょう。20歳代~30歳代にかけては結婚の費用が考えられます。ある結婚情報誌の調査によりますと、結納から新婚旅行まで平均で約420万円かかるそうです。30歳代~40歳代にかけては子どもの教育費がかかります。文部科学省による調査「データからみる日本の教育(2008年)」では、幼稚園から大学まで、すべて国公立に行った場合で864万円、小学校以外、すべて私立だとしますと1,635万円必要であるとされています。
さらに40歳代~50歳代では、人生で一番大きな買い物と言われる住宅を購入される方も多いと思います。また、同時に老後の準備を始める時期でもあります。マイホームの平均購入費用は3,700万円強(住宅金融支援機構平成19年度調査)、老後の1ヶ月当たりの最低日常生活費は、夫婦で23万2,000円(財団法人生命保険文化センター 平成19年度調査)であるとされています。
実際には、その他にも、ご自身やご家族が病気で長期療養が必要になるなど、万が一の時の費用や留学や将来の田舎暮らしなど、夢を実現させる費用も必要でしょう。
このような将来に備えるためにも、日頃から家計をスリム化する習慣を身に付け、貯蓄していくことが大切です。
それにはまず、やり繰りの基本である家計簿をつけることです。これにより日々の無駄が見えてきます。家計簿をつけるためのカンタン虎の巻としては、
その1 全てのレシートは必ずもらう
その2 帰宅後、レシートを項目ごとの袋に入れる
その3 週末、1週間分のレシートをもとに家計簿をつけて振り返る
その4 月末、1ヶ月の収支をつけて評価反省する
その5 節約目標を設定し、楽しく実践するです。
目標を達成できた時には、ささやかなごほうびを自分にあげるなど、楽しみながら実践するのが長続きのコツです。また、衝動買いをしていないか、クレジットカードで使った額を把握しているか等、時には自分のコツコツ度もチェックしましょう。
そして、家族のこれからの出来事や夢を想像して簡単な年表にしてみることです。その時々に必要となるお金について考えてみると、夢が具体的になりますね。
目標を立てて日々の節約を楽しくコツコツ実践することが成功の秘訣です。
(株)ゆうちょ銀行とは
平成19年10月1日、日本郵政公社が民営分社化し、誕生。「最も身近で信頼される銀行」を目指し、全国233の直営店と2万4千の郵便局ネットワークを通じて、幅広いお客さまに総合的な金融サービスを提供。
