金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2009
金融教育セミナー 東京会場
(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
常務理事 : 有田 敬三氏
「生活に役立つファイナンシャル・プランニング」
将来を見据え最善の設計を、より良きアドバイザーを目指すFP
私たちは生活の豊かさを考える時に、よく健康、生きがい、お金をテーマにしますが、日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会は、私たちの生活設計、つまり現在から将来を見据えて、どんな生き方をするのか、そこにはどんな経済的な課題があり、どのような準備をしたら良いのかをテーマとして研究活動、社会教育活動を進めている団体です。
私たちの暮らしには、いろいろな不安があります。例えば、雇用の不安であり、企業年金がカットされるのではないか、住宅ローンは滞りなく返済できるだろうかなど、重要な問題が山積しています。しかし、こうした問題を、一人一人の力だけで解決するのは難しいと思われます。現代は、家計の計画をきちっと立てて管理する“経営の時代”であると言えるのではないでしょうか。
生活設計はライフプランとも言われます。人生にはライフステージに応じて、さまざまなイベントがあるものです。20歳前後は学校教育から社会人として独立し、その後、結婚して第一子を設け、30代でマイホームを取得する夢を持ち、計画を立てる。その後は親の老後をみて、財産を継承するというようなものです。このように私たちは皆、あたかも同じことを繰り返しているように見えますが、実は時代背景も違いますし、社会も変化します。どうすれば最善なのか、そこにファイナシャル・プランニングを通じて考えるべきことがたくさんあります。
最近では「息子が大学教育を受けているが、私ももう少し勉強してセカンドライフでも社会の役に立ちたい」という相談を多く受けます。また、子供が独立するなどして、60代前半で住宅を買い替える人も多く、熟年離婚や熟年再婚もあります。
最初の教育や結婚、マイホームの資金をどうするかについては本屋さんに行くとたくさんの本がありますが、2回目となると、なかなかありません。あるいは、退職金をどう運用するのか、退職金にかかる税金は、働きながら年金をもらう時の年金の計算方法は、土地などの有効活用は、3世代にわたる相続対策など、いろいろな準備が必要で不安を抱える方も多いと思います。
財産の持ち方、運用の仕方は人それぞれであり、例えば事業をする時には借入金と返済の仕方などのプランニングが大事です。日本FP協会には17万人のファイナンシャル・プランナーが属し、皆様のお金、財産、人生のより良きアドバイザーを目指しています。どうか、お気軽に声をかけて下さい。特に相談は“池の水”が少なくなり、池の底が見えるようになる前に、早めにすることが大切です。
(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会とは
広く生活者に対してファイナンシャル・プランニングの啓発と普及を行い、またその担い手であるファイナンシャル・プランナーの養成・認証を行うことで、社会全体の利益の増進に寄与するNPO法人です。
