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金融商品なんでも百科

(平成27・28年用)

預貯金

決済資金の出し入れ

普通預金が提供する機能は、日々の資金のやり取りの受け皿機能です。普通預金には、支払いや受取りなど資金のやり取りを完結させる決済機能があります。具体的な資金のやり取りとしては、主に次のような取引が普通預金口座を利用して行われます。

  • 給与振込、年金の受取り
  • 定期預金、公社債、株式の利息・配当金の受取り
  • 仕送り、代金などの受取り
  • 公共料金などの自動引落し(口座振替)・・・電話、電気、ガス、水道、NHK受信料
  • 家賃など定期的な支払いの自動引落し
  • 税金、社会保険料の支払い
  • 住宅ローンの返済、クレジット代金の引落し
  • 満期がきた定期預金などの資金の振替え

なお、資金の決済には当座預金も使え、小切手や手形を振出せる点や利息がつかない点が普通預金とは異なります。

CD・ATMの利用

預金を引出すときには、現金自動支払機(CD)や現金自動預払機(ATM)を利用するのが一般的です。CD・ATMで入金、引出しをするときには、キャッシュカード(または預金通帳)が必要です。一方、窓口で直接現金を引出そうとすると、本人が預金通帳と印鑑を持って窓口に行き、そこで伝票に記入する必要があります。

ATMの機能としては、基本的に預入れ・引出し・振込み・通帳記入・残高照会などがあります。土日・祝日は、預入れ・振込み・通帳記入ができない場合もあります。CD・ATMは各金融機関の店頭のほか、コンビニエンスストアや駅構内にも設置されており、利用できる場所や時間帯が広がってきています。

なお、ATMを利用した取引の手数料は、利用者がその金融機関に口座をもっているか、また、利用する時間帯・利用先がどこかなどによっても異なっています。

総合口座

総合口座には、普通預金残高よりも多くのお金が必要になったときに、自動的に定期性預金・国債・金融債などを担保として融資(当座貸越)が受けられるサービスがあります。総合口座の申込みは、普通預金口座を開設するときに一緒に申込むのが一般的です。

普通預金口座を公共料金の引落し口座として使っていると、普通預金の残高が底をついて、引落し停止となることがあるかもしれません。こうした場合に、総合口座を設定しておけば、その銀行に持っている定期性預金などを担保にして、一定限度の範囲で融資が受けられます。

仮に、普通預金と定期性預金を別々に持っていたならば、こうした場合には定期性預金を解約しなければならなくなりますが、総合口座の契約をあらかじめ行っていれば自動融資によってその必要はなくなります。

残高や利用状況に応じて、金利・振込手数料の優遇、ATM引出し手数料無料などのサービスが受けられるタイプもあります。

自動融資の設定

担保となる定期性預金(スーパー定期預金、期日指定定期預金、変動金利定期預金など)、保護預り公共債(国債、政府保証債、地方債など)あるいは投資信託をセットしておきます。仮に、新規取引を始めるときに担保になる預金などがなくても、普通預金残高から月々一定額をスーパー定期などに自動的に積立てる契約を結んでおけば、普通預金残高が不足した場合には、積立てたスーパー定期の残高に応じて自動融資されます。

融資の範囲

定期性預金を担保としたときの融資範囲は、一般には、その残高の90%以内または各金融機関が定める最高限度額のうちいずれか少ない金額までです。公共債(割引国債、利付国債、政府保証債、公募地方債)の場合は、一般には、額面金額の80%以内(割引国債の場合には額面金額の60%以内)または各金融機関が定める最高限度額(一般的には200万円)のうちいずれか少ない金額までです。

貸出金利

貸出金利は各金融機関が任意に設定します。スーパー定期を担保とする場合は、スーパー定期の利率に年0.5%上乗せした金利を貸出金利としているところが多いようです。

返済

借入額の返済は、普通預金口座に入金すれば、自動的に返済にあてられ、借入残高がなくなるまで返済が続けられます。

取引明細通知サービス

銀行との取引内容を定期的に通知するサービスがあります。普通預金の取引明細をみれば、毎月の家計の資金取引がおおまかにわかります。銀行の中には、そうした取引明細を家計簿風にアレンジして一覧できるサービスを提供している先もあります。

電子マネー

電子マネーとは、専用入金端末機やインターネットなどを通じて、あらかじめICカードに金銭的価値をデータとして入れ、そのカードをコンビニエンスストアなどの支払端末機にかざすことで買物ができたり、駅の改札口の機械にかざすことで鉄道料金の決済ができたりするものです。また最近では、一部の機種の携帯電話の中にそのデータを格納し、携帯電話を電子マネーとして買物をすることもできるようになってきています。

さらに、電子マネー機能を、銀行などのICキャッシュカードや航空会社のマイレージ・サービスカードに搭載した一体型ICキャッシュカードが発行されるなど、さまざまなかたちで電子マネー・サービスが提供されてきています。

偽造・盗難キャッシュカードによる預金の不正な払戻し

キャッシュカード(以下「カード」)の磁気データ等をATM等に取り付けた装置(スキマー)で盗み取って偽造したカードや、盗難したカードを用いて、不正に預金を払戻す犯罪が発生しています。カードは安全に保管していただき、ATMを利用する際は、周辺(特にATMカード挿入口)の不審な機器に注意してください。

カードの暗証番号は、他の暗証番号等と異なる番号にすることや、生年月日など犯人に推測されやすい番号にしないことも重要です。偽造カードの防止対策には、「ICキャッシュカード」(後述)を利用することも有効です。

なお、万一カードを偽造されたり盗難されたりして預金を払戻されても、個人預金者については、顧客自身に故意または重大な過失がない限り、その損害を原則として金融機関が負担するという制度があります(いわゆる「預金者保護法」)。被害に遭ったら、すぐに取引金融機関に相談しましょう。

ICキャッシュカード

キャッシュカードの偽造防止対策として、「ICキャッシュカード」の発行が増加してきています。ICキャッシュカードは、従来の磁気カードに半導体のチップを搭載したもので、いわば超小型のコンピュータ付きカードといえます。カード上でデータの暗号化や復号などが可能なことから、偽造防止に効果が高いとされています。

わが国では、全国銀行協会が「全銀協ICキャッシュカード標準仕様」を制定しており、各金融機関ではこれに準拠した「ICキャッシュカード」を発行しています。

チップに格納できる情報量が大きいので、「ICキャッシュカード」に電子マネーやポイントサービス機能を付加したり、またデータの保護にも優れていることから「生体認証」のための預金者データを格納しているものもあります。

銀行に行かずに取引できるサービス

最近では銀行に直接行かなくても取引ができるサービスが増えています。

メールオーダー・サービスは、銀行の店頭に置いてある申込書等に記入して、郵送すれば各種取引の契約が結べます。日中は忙しくて銀行に行けない人でも、閉店後のATMコーナーなどに置いてある申込書や、銀行のホームページで請求した申込書を郵送することで申込むことができます。

テレホンバンキングは、すでに口座を持っている場合に、電話で振込み・振替えなどの取引や残高照会、住所変更手続きができるサービスです。店舗が閉まっていても、フリーダイヤルの連絡先に電話して取引を行うことができます。一部の銀行では、電話を24時間受付けていたり、自動音声にしたがって申込めるところもあります。

インターネットバンキングは、インターネットを使って、店舗に行かなくても、店舗の営業時間外でも各種取引ができるサービスで、現在では多くの銀行で取扱っています。実在する店舗に口座を持っている預金者は、オプションとしてインターネット取引サービスを申し込むことになります。口座維持手数料が必要な場合もありますが、ATMサービスの時間外利用料無料や振込手数料割引きなどのメリットがある場合もあります。

インターネット取引サービスを提供する銀行の中には、専用のインターネット支店を持っている場合もあります。インターネット支店は、実在する店舗の口座のオプションサービスではなく、銀行の「支店」なので、預金者は、そのインターネット支店に新たに口座を開き、各種取引を行います。口座開設により実在する店舗での取引に比べて手数料や金利が優遇されるメリットがあります。
 また、インターネット専業銀行(ネットバンク)もあります。インターネット専業銀行は店舗を持たないため、口座への入出金には提携する銀行や郵便局、コンビニなどのATMを利用します。店舗やATMを持たない分、人件費、建物代、ATMの設置・管理などのコストがかかりません。このため手数料が安く、預金金利が高く設定されています。ただし、クレジットカードや公共料金の引き落とし口座には使えない場合があるので注意して下さい。
 さらに、携帯電話・スマートフォンの画面で残高照会や入出金照会、振込みや振替えなどができるサービス(モバイルバンキング)も増えてきています。
 なお、ネット銀行によっては1~2週間満期の定期預金を扱っている例もありますが、中途解約や最低預入金額制限を設けている場合もあるので、留意が必要です。

インターネットバンキング利用上の注意点

インターネットバンキングでは、IDやパスワード等によってセキュリティ対策が行われていますが、パスワードが盗まれること等により、預金が不正に払戻される被害が出ています。そこで次の点にご注意ください。

  • スパイウエアに注意
    スパイウェアとは、パソコンに保存されている情報やキーボードで入力した情報等をパソコンの利用者本人が気づかないうちにインターネット経由で第三者に送信してしまうソフトのことです。
    また、パスワードや乱数表等の入力を促すポップアップ画面等を不正に表示させて、入力された情報を盗むソフトなどによる被害も発生しています。これらの被害を防ぐには、パソコンの基本ソフト(OS)やセキュリティソフト等を最新の状態に更新して利用するとともに、取引金融機関の注意喚起を確認してパスワード等の入力を慎重に行うことが重要です。
  • 金融機関を装ったフィッシング詐欺に注意
    金融機関を装って電子メールを送信するなどして、インターネットバンキング利用者を偽のホームページに誘導してIDやパスワードを入力させて盗む、フィッシング詐欺も発生しています。銀行がメールでインターネットバンキングのパスワードなどの入力を求めることはありません。怪しいと感じたら、まずは取引金融機関に相談してください。
  • 振込限度額の設定、セキュリティ対策の強化
    万一パスワードなどが盗まれた場合でも、被害額を一定金額以下に抑えるため、金融機関ではインターネットバンキングの1回当たりおよび1日当たりの振込限度額を設定していることがあります。金融機関が指定する上限額以内で、必要な範囲内でできるだけ低く設定するようにしてください。また、インターネットバンキングによる預金の不正な払戻しを防ぐために、金融機関でもさまざまなセキュリティ対策を提供していますので、積極的に利用してください。

なお、全国銀行協会では、インターネットバンキングによる預金等の不正払戻しについて、個人預金者については、銀行に過失がない場合でも、顧客自身の責任によらない被害については、原則、補償を行うとの申し合わせを行っています。一方、法人預金者に対する補償は、個別行の経営判断として検討することを申し合わせています。いずれの場合も、万が一、被害に遭ったら、すぐに取引金融機関に相談しましょう。

利子と税金

預貯金の利子には原則として一律20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の源泉分離課税が適用されます。このうち復興特別所得税は、平成25年1月1日から平成49年12月31日までかかります。ただし、障がい者などについては、一定の手続きをすれば利子非課税制度が適用され、元本350万円までの利子については税金がかからなくなります(外貨預金の利子を除きます)。

外貨預金にかかる為替差益は、原則、雑所得として確定申告による総合課税となり、為替差損は、雑所得から引くことができます。なお、年収2,000万円以下の給与所得者で、給与以外の所得がこの為替差益を含めて年間20万円以下の場合は、確定申告は不要となります。

定期積金の給付補てん金(預貯金の利子に相当する部分)や、懸賞金付き定期預金の懸賞部分も、通常の利子と同様に源泉分離課税が適用されますが、これらは厳密には利子ではないため、障がい者などに対する非課税制度を適用することはできません。

預貯金の目次

50音別目次

著名人・有識者が語る

  • プロサッカー選手 中村憲剛さん
  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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