金融教育公開授業
2023年度 金融教育公開授業 金融・金銭教育協議会
福岡県金融広報委員会
福岡市立南片江小学校
金融広報中央委員会
福岡/福岡市の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(福岡市)(南片江小学校)」(10月27日開催)
南片江小学校は、児童数689名、26学級です。校区には油山、公園、田んぼなどの自然が多い一方、商店やコンビニエンスストアなどもあります。恵まれた環境の中で「基本的生活習慣を基盤とし、進んで学び、心豊かにたくましく未来に向かって粘り強く取り組む子どもの育成」をスローガンに一人一人の個性を尊重した教育を行っています。
10月27日(金)に3・6年生の各1クラスおよびひまわり学級(特別支援学級)で金融教育授業公開と、あんびるえつこ氏による全体講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「みたい!きめたい!やってみたい!みなみ商店街を楽しもう!」
本校では、11月に金融教育の視点を取り入れて全校児童が買い物体験を行う「みなみ商店街」を開催します。この「みなみ商店街」に向けて、限られた時間と予算の中でより楽しむために、各学級で出店しているどのお店で、何を、どのような順番で買い物をするとよいか考えました。児童は、お店の数、出店している場所、金額などの条件を友達と話し合う中で、自分が行きたいお店や欲しいものだけに目を向けるのではなく、自分に必要なものは何かを考え、計画をたててからお金を使うことが大切だということを学びました。
(2)「修学旅行で買い物名人になろう!」
修学旅行での買い物の経験をもとにお金の適切な使い方を考えました。修学旅行での買い物の記録をふり返り、アプリの情報共有機能を活用してグループ全員で意見を出し合いました。児童からは、計画的に買うことのメリットや、気に入った物を買えたときの喜び、買って後悔したことなど、様々な意見が出されました。児童は、商品を購入する際には、本当に必要かどうかを考えてお金の使い方を決める必要性を学びました。
(3)「ひとつのものをつくる」
11月初旬に実施する校外学習での昼食の選び方について考えました。複数のメニューから自分が食べたいものを選び、正しく注文したりお金を払ったりするために、模擬体験を行いました。さらに児童は、自分がその昼食を選んだ理由をそれぞれ発表し合うことで、お得かどうか、栄養面はどうかなど人によって大切にしたいことに違いがあり、商品選択の背景にはさまざまな考え方があることを学びました。
2.研究発表
令和4年度、福岡県金融広報委員会より金銭教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「自ら学び、思いや考えを伝え合う子どもの育成 ~ものやお金の価値に気付き、実生活とつながる学習活動の工夫を通して~」とし、金融広報中央委員会作成「学校における金融教育の年齢層別目標」をもとに、各学年において金融教育の授業実践に取り組んでいます。11月に開催する金融教育の視点を入れた全校児童集会「みなみ商店街」では、ボランティア活動や学級・自分のめあてを達成して稼いだ学校の独自通貨を使った買い物を体験させることで、楽しみながらお金について学びます。本日は、そうした取り組みを念頭に置きつつ、3年・6年・ひまわり学級が授業公開を行いました。
3.プログラム
- 13:55~14:40
- 公開授業
(1)「みたい!きめたい!やってみたい!みなみ商店街を楽しもう!」(3年生 学級活動)
(2)「修学旅行で買い物名人になろう!」(6年生 総合的な学習の時間)
(3)「ひとつのものをつくる」(ひまわり学級 生活単元学習) - 14:55~15:05
- 開会挨拶
福岡市立南片江小学校校長 入江久恵
基調提案
「自ら学び、思いや考えを伝え合う子どもの育成」
~ものやお金の価値に気付き、実生活とつながる学習活動の工夫を通して~
福岡市立南片江小学校 研究主任 角聡子、西口崇 - 15:10~16:20
- 講演「子どもたちの生きる力と金融教育」
講師:あんびるえつこ氏 - 16:20~16:30
- 閉会挨拶
福岡県金融広報委員会 事務局長 原田幸一郎