ナビゲーションをスキップして本文へ

これより本文です

介護にまつわる基礎知識 ~介護保険、成年後見、福祉サービス~

介護保険料の具体例

介護保険料の計算の方法は、健康保険と国保で異なります。健康保険の場合は当該年の収入(月収入と賞与等)に応じて保険料率を計算しますが、国保の場合は前年の所得を基に計算します。公的年金は、公的年金収入から公的年金等控除額を引いた雑所得を基に計算します。

40歳以上65歳未満の人の介護保険料

サラリーマン世帯の鈴木さんの場合(2018年3月分<4月納付分>より)
夫婦の年齢 加入健康保険等 給与(月) 賞与
(年2回)
夫(豊) 50歳 協会けんぽ
介護保険料率
1.57%
(事業主と折半)
標準報酬月額
410,000円
標準賞与額
700,000円
妻(美子) 47歳 専業主婦
子(正) 17歳 高校生
鈴木豊さんの介護保険料(月) = 410,000円×1.57%×1/2 → 3,218円
賞与(回) = 700,000円×1.57%×1/2 → 5,495円
1年分の介護保険料 = 3,218円×12月+5,495円×2回49,606円
豊さんに扶養されている47歳の美子さんの
介護保険料の負担はない。
民間会社退職世帯の高田さんの場合(2018年3月分<4月納付分>より)
夫婦の年齢 加入健康保険等 退職時の給与(月)
夫(実) 60歳 協会けんぽの
「任意継続被保険者」
介護保険料率
1.57%
(全額自己負担)
標準報酬月額
410,000円
妻(正子) 57歳 専業主婦

退職すると健康保険の被保険者の資格を喪失しますが、被保険者期間が2ヶ月以上(共済組合期間は1年以上)あった場合、退職日の翌日から20日以内に手続きをすると任意継続被保険者となり、継続して2年間任意継続被保険者になれます。自己負担割合は在職時と同じ3割ですが、保険料は全額自己負担です。本人の退職時の標準報酬月額と28万円(協会けんぽの任意継続被保険者の標準報酬月額の上限は28万円<2018年度>)と比べ、低い額で介護保険料を計算します。

高田実さんの介護保険料の計算を行う際の標準報酬月額の選択方法をイメージ図で表示。①高田実さんの退職時の標準報酬月額は、41万円。②協会けんぽの全被保険者の標準報酬月額(上限)は、28万円(2018年3月から)。①の41万円と②の28万円を比べ低い28万円で計算します。

高田実さんの
介護保険料(月)
= 280,000円×1.57%=4,396円
1年分の
介護保険料
= 4,396円×12月=52,752円
実さんに扶養されている57歳の正子さんの
介護保険料の負担はない。
自営業者世帯の田代さんの場合(2018年4月から)
夫婦の年齢 加入健康保険等 前年の総所得
夫(太郎) 50歳 国民健康保険
所得割2.19%
均等割額13,100円
上限160,000円
3,000,000円  ※
妻(花子)47歳 専業主婦
子(孝)17歳 高校生
  • 総所得金額は、前年中の総所得金額に山林所得や分離課税の所得金額などを加算した額。
田代太郎さんの世帯の1年分の介護保険料は、
91,900円
所得割額 3,000,000円×2.19%=65,700円
均等割額 13,100円×2人(太郎さん+花子さん)=26,200円

65歳以上の人の介護保険料

65歳以上の介護保険料は合計所得金額に応じて決まり(年金・給与・事業等の所得=収入から必要経費を引いたもの)、扶養控除や基礎控除などの所得控除前の金額です。

給与所得控除額速算表(2019年12月まで)

※画面を横にするか、横にスクロールしてご覧ください。

給与所得控除額 公的年金等控除額
給与等の収入金額 給与所得控除額 公的年金等の収入金額 公的年金等控除額
180万円以下 収入金額×40%
(最低65万円)
330万円未満 120万円
180万円超
360万円以下
収入金額×30%
+18万円
330万円以上
410万円未満
収入金額×25%
+37.5万円
360万円超
660万円以下
収入金額×20%
+54万円
410万円以上
770万円未満
収入金額×15%
+78.5万円
660万円超
1,000万円以下
収入金額×10%
+120万円
770万円以上 収入金額×5%
+155.5万円
1,000万円超 220万円(上限)    
65歳以上の介護保険料:東京都内のある区の場合(2018年度~2020年度)

※画面を横にするか、横にスクロールしてご覧ください。

段階 対象者 保険料年額
生活保護受給者の方
老齢福祉年金受給者で、世帯全員が特別区民税非課税の方
世帯全員が特別区民税非課税で、本人の前年の
課税対象年金収入額と合計所得金額の合計が
80万円以下の方
31,080円
2 世帯全員が特別区民税非課税で、本人の前年の
課税対象年金収入額と合計所得金額の合計が
80万円を超えて120万円以下の方
44,280円
3 世帯全員が特別区民税非課税で、本人の前年の
課税対象年金収入額と合計所得金額の合計が
120万円を超える方
  • 本人が特別区民税未申告の方を含む
52,080円
4 本人は特別区民税非課税で、
同じ世帯に特別区民税課税者がいる方のうち、
本人の前年の課税対象年金収入額と合計所得金額の合計が
80万円以下の方
59,880円◆
本人は特別区民税非課税で、
同じ世帯に特別区民税課税者がいる方のうち、
本人の前年の課税対象年金収入額と合計所得金額の合計が
80万円を超える方 
  • 本人が特別区民税未申告の方を含む
77,640円
6 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が125万円未満の方
83,880円
7 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が125万円以上200万円未満の方
96,360円
8 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が200万円以上300万円未満の方
115,800円◆
9 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が300万円以上400万円未満の方
130,440円
10 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が400万円以上600万円未満の方
155,280円
11 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が600万円以上800万円未満の方
178,680円
12 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が800万円以上1,000万円未満の方
201,960円
13 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が1,000万円以上1,500万円未満の方
225,240円
14 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が1,500万円以上2,000万円未満の方
248,520円
15 本人が特別区民税課税で、
前年の合計所得金額が2,000万円以上の方
271,800円
  • 「合計所得金額」は、実際の「収入」から「必要経費の相当額」を差し引いた額です(扶養控除・社会保険料控除などを除いた後の課税所得金額とは異なります)。平成30年度からの保険料の算定においては、土地売却等に係る特別控除がある場合は、長期譲渡所得および短期譲渡所得に係る特別控除額を控除した金額を用います。さらに1~5段階の判定においては、当該合計所得金額から、公的年金等に係る雑所得を除いて計算します。

上記を踏まえて、年金収入世帯の佐々木さん夫婦の介護保険料(年)はいくらになるか見てみましょう。

夫(弘)67歳 給与収入240万円 公的年金収入200万円
妻(澄子)66歳 専業主婦 - 公的年金収入70万円

佐々木弘さんの世帯の介護保険料  175,600円

  • 弘さんの介護保険料 → 115,800 円

    給与所得=給与収入240万円-給与所得控除(年収×30%+18万円=90万円)=150万円
    雑所得=公的年金収入200万円-公的年金等控除額120万円=80万円
    合計所得金額=給与所得150万円+雑所得80万円=230万円(上表の段階8に該当)

  • 澄子さんの介護保険料 → 59,880円

    雑所得=公的年金収入70万円-公的年金等控除額120万円<0円
    合計所得金額=雑所得0円(上表の段階4に該当)

コラム年金から天引きされる2018 年度の介護保険料のイメージ

ある日の山田さん夫婦の会話です。

孝史さん
「10 月分の年金口座の金額が8月分より減っているよ。」

幸子さん
「そう言えば、最近届いた『振込通知書』の10月以降の『介護保険料』の額が増えていたわ。計算違いかしら?」

年金受給者の方から、「10月分の年金が支給されたとき、介護保険料が8月より高くなった、間違いではないか?」という質問をよく受けます。

金額は間違いではなく、保険料を算定する時期が違うことが影響しています。

例えば、2018年度の介護保険料を例にしますと、保険料は、本人の2017年中の所得と被保険者の世帯の課税状況で決まります。2017年中の所得の確定は2018年6月以降となるため、仮徴収期間(4月~8月)の保険料は、2016年中の所得で算出するからです。

2018年度の介護保険料の算定時期をイメージで表示。

高齢期の介護保険や医療保険等の保険料の負担は徐々に増加しています。

かつ、公的年金等控除額や基礎控除額も2020年1月改正予定です。ますますリタイア後の支出の把握が欠かせない時代になってきました。

医療保険と介護保険の加入イメージ

「サラリーマン・共済組合加入者」と「自営業者等」の医療保険と介護保険の加入イメージ図

著名人・有識者が語る一覧をみる

  • デジタルクリエーター・ITエバンジェリスト 若宮正子さん
  • 元新体操選手・タレント 畠山愛理さん
  • 俳優 内野聖陽さん
  • 歌手・俳優 石丸幹二さん
  • 俳人 夏井いつきさん
  • 女優 山村 紅葉さん
  • 料理研究家 土井 善晴さん
  • IT企業役員・タレント 厚切りジェイソンさん
  • プロサッカー選手 中村 憲剛さん
  • 脳科学者 中野 信子さん
  • 作家 上橋 菜穂子さん
  • 落語家 林家 たい平さん
  • 劇作家 演出家 女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手 長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者 評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣 宏さん
  • 医学博士 日野原 重明さん
  • 山形弁研究家 タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田 真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医 立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木 大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東 眞理子さん
  • プロスキーヤー クラーク記念国際高等学校校長 三浦 雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤 孝さん
  • マラソンランナー 谷川 真理さん
  • 数学者 秋山 仁さん
  • TVキャスター 草野 仁さん
  • サッカー選手 澤 穂希さん
  • ピアニスト 梯 剛之さん
  • 女優 竹下 景子さん
  • 食育研究家 服部 幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原 照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎 直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村 作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野 大さん
  • 登山家 田部井 淳子さん
  • 音楽家 タケカワ ユキヒデさん
  
  • Let's チョイ読み!

おすすめコンテンツ

  • くらし塾 きんゆう塾
  • 刊行物のご案内
  • 金融経済教育推進会議
  • ナビゲーター
  • YouTube
  • 金融リテラシー・モデル講義資料(共通教材「コアコンテンツ」等)