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新婚のときに考えたい夫婦でお金のこと

結婚しても、独身時代と同じような感覚で自由にお金を使うことができる「共働き」夫婦。
そんな居心地の良さに慣れてしまって大丈夫でしょうか?
将来、家族のために使うお金をどうやって準備するか、新婚時代から夫婦で話し合ってみませんか。

  • 豊かな生活のため、夫婦で「人生とお金」に向き合う
  • お金が「貯まる仕組み」を作る
  • お金と時間を有効に使って視野を広げ経験を深める

今のままで大丈夫ですか

結婚生活を始めて間もない皆さん、夫婦でお金のことを話し合っていますか。

「共働き」の夫婦の場合には、生活費の分担の仕方は決めていても、それ以外はお互いの自由(夫婦別財布)にしているというケースが多いかもしれません。さらに、結婚して、お金のことで窮屈な思いをしないどころか、独身のときには1人で負担していた家賃や水道光熱費などの固定費を2人で折半する分、結婚を機に自由に使えるお金が増えたと居心地の良さを感じているかもしれませんね。

ただ、考えてみてください。結婚すれば、自分のためだけではなく、家族のためにお金を必要とする場面が増えてきます。今のやり方を続けていて、大丈夫ですか。あなたは、子どもの学費や老親の介護費などを右から左に用意できると思いますか。

2人で話し合いたい、家計管理や将来のお金のこと

もちろん、働き方やお金の使い方は、夫婦によってまちまちですから、これが正しい家計管理の決定版というものはありません。夫婦別財布が絶対にダメで、お互いの収入をガラス張りにするのが良いというものではありません。

ただ、夫婦にとって大切なことは、2人で協力して将来必要になるお金を準備していくこと。2人でその必要性を理解し、何をすべきかを考え、実行することです。結婚後、5年・10年と経つうちにお金が貯まっていく家庭と、いつも生活が苦しい家庭に分かれるのは、夫婦で一緒に「人生とお金」に向き合い、夢や目標を共有してきたかどうかが大きく影響しています。

日々の生活費や将来の支出・資産形成に関することもできるだけ2人で一緒に考え、ともに歩んでいくことが豊かな人生を送る秘訣です。

将来に向けて積み立てていこう

それでは、どうやって将来に向けてお金を準備していけばよいのでしょうか。

たとえ収入が少なくて、毎月貯蓄に回せるお金がわずかでも、年齢が若ければ若いほど、時間を味方に付けてお金を増やすことが可能です。具体的には、天引き貯蓄(図表)の考え方を参考に毎月、一定額を自動的に積み立てる仕組みを作ることが大切です。

【図表】共働き夫婦の「天引き貯蓄」と家計費支出の例

イラストの特徴の1つ目は、夫婦の一方だけではなく、二人とも「天引き貯蓄」をしていることです。夫は、手取り20万円で、うち3万円を天引きして、自分名義の「積立用の口座」に貯め、残り17万円を自分名義の「普通口座」に入れています。妻は、手取り18万円で、やはり3万円を天引きして、自分名義の「積立用の口座」に貯め、残り15万円を自分名義の「普通口座」に入れています。イラストの特徴の2つ目は、夫婦で使用する「家計用の口座」を1つ作っていることです。1つの「家計用の口座」に、夫婦が、それぞれの「普通口座」から、生活費を入金します。家計の支出は、もっぱら、この「家計用の口座」から行っています。なお、夫婦ともに、おこづかいも確保しています。それぞれの「普通口座」から、「家計用の口座」に生活費を入金した残りが、おこづかい、となります。

(注)
「天引き貯蓄」は、財形貯蓄、自動積立定期預金などで行うことができます。
出典:
金融広報中央委員会「ママとパパのための 幸せとお金の知恵」
ママとパパのための 幸せとお金の知恵

仕組み①緊急予備資金を貯める

まずは、流動性の高い普通預金や積立預金などで、緊急時に備えた予備資金を貯めましょう。金額は生活費の半年分が目安です。夫婦の生活費が1か月25万円なら半年分で150万円です。緊急予備資金が貯まったら、車代や旅行代、住宅購入の頭金など、目的に応じて貯めていきましょう。

仕組み②投資信託で貯める

毎月、一定の金額で特定の投資信託を自動的に購入する方法もあります。この場合、価格が高いときは口数(数量)を少なく買い、逆に価格が低いときは口数を多く買い付けることになるので、1口当たりの平均購入価格を相対的に低く抑えることができます。

投資信託は商品によって運用成績が異なり投資額が目減りするリスクもありますが、長期・分散投資を心がけながら積み立てていけば、リスクをある程度抑えながら資産形成をすることも可能です。

ただ、投資信託にはコスト(信託報酬など)が高くなるものも多くみられます。コストを抑えた投資信託も提供されていますから、よく比較検討することが大切です。

仕組み③保険で貯める

保険には貯蓄性のある積立型の保険と、掛捨型の保険があります。積立型保険のメリットはお金を貯めながら、いざというときの保障も持てる点です。

しかし、デメリットとして満期を迎える前に解約すると元本割れを起こしますので、満期まで払い続けることのできる保険料を設定することがポイントです。

仕組み④老後資金を貯める

これから、家族のためにお金を必要とする場面が増えてきますが、自分たちの老後のお金もコツコツと準備しておきたいものです。

そこで、検討してもらいたいのは、確定拠出年金。これは、定期預金や投資信託を使って、月々の掛金を積み立てて、60歳以降に年金として受け取る制度で、会社を通して加入する「企業型」と、個人が任意で加入する「個人型」があります。掛金の運用方法は自分で選択するため、運用成績次第で将来受け取る年金額が変わります。しかし、毎月の掛金は所得から控除されるため、節税面ではお得です。積み立てたお金は60歳まで引き出せないことに注意してください。

以上のように流動性の高いものと低いものを組み合わせながら、「節税」や「増やす」という視点も持ち、効率的に貯める工夫をしていきましょう。

最後に

これまで見たように、お金の準備の仕方にもいろんな方法があり、各々一長一短があります。夫婦で将来の目標を決めて、それにふさわしい方法を選択・実行していくことが何よりも大切です。

そして、最後にもう一言。若いころには、将来に向けてお金を貯めるだけでなく、自分のためにお金を使うこと(自己投資)もとても大切です。視野を広げ、経験を深めることは、社会人としての自分、そして親になった自分の魅力を高めることにつながるでしょう。

そのためには、資格取得のための勉強や旅行、趣味などにお金と時間を有効に使うことも大切だということも忘れないでください。

本コンテンツは、金融広報中央委員会発行の広報誌「くらし塾 きんゆう塾」Vol.40 2017年春号(2017年(平成29年)4月発刊)から転載しています。
広報誌「くらし塾 きんゆう塾」目次

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