ママとパパのための 幸せとお金の知恵
参考情報
1.人生の3大費用~金額をイメージし、準備していく優先順位を考えましょう。
①教育
高校までにかかる費用は、毎月の生活費の中でまかなっていくのが一般的です。大学にかかる費用は、事前にある程度準備しておくのが一般的です。
高校までにかかる「学習費」脚注1は、幼稚園から高校まで全て公立の場合は540万円程度。全て私立の場合はその3倍以上です。
高校までにかかる「学習費」(万円)
公立 | 私立 | |
---|---|---|
高校 | 45 | 104 |
中学校 | 48 | 133 |
小学校 | 32 | 153 |
幼稚園 | 23 | 48 |
公立 | 私立 | ||
---|---|---|---|
高校 3年間 | 135 | 311 | |
中学校 3年間 | 143 | 398 | (参考)総累計 |
小学校 6年間 | 193 | 916 | 全て私立 1770 |
幼稚園 3年間 | 68 | 145 | 全て公立 540 |
(出所)文部科学省「子供の学習費調査」脚注2
大学にかかる費用は、自宅から通えるか、国立か私立かにより、かなり差があります。
大学4年間にかかる費用(万円)
自宅生 | 自宅外生 | うち入学金・授業料 | |
---|---|---|---|
国 立 | 530 | 810 | 240 |
私立 文系 | 710 | 980 | 420 |
理系 | 870 | 1150 | 580 |
(出所)金融広報中央委員会「大学生のための 人生とお金の知恵」(2018年1月版)
②住宅
住宅を「買う」場合、一戸建て、マンションとも、平均的な価格は3000万円台から4000万円台です(地域によって差があります)。それ以外に維持管理費や税金がかかります。大規模な修繕、建替えや買替えが必要になることもあります。
住宅を「借りる」場合、かかる費用の総額は、同じレベルの住宅を「買う」場合の費用の総額と、それほど大きな差はないともいわれます。
住宅を早めに「買う」場合、教育費との関係がよく問題になります。住宅をずっと「借りる」場合、引っ越しがしやすい一方、老後も賃料を払い続けることになります。住宅を買うかどうかは、教育や老後のお金とあわせて考えるのが一般的です。
③老後
65歳で退職し、90歳まで生きると考え、生活費を夫婦で月30万円と想定すると、30万円×12か月×25年間=9000万円かかります。仮に、年金を月20万円受け取れるとすると、退職までに3000万円を準備することが目安となります。
〜受け取れる年金額は人によって異なります。自分はどのくらい受け取れそうか確認しましょう。
2.「天引き貯蓄」~お金を貯める効果的な方法です。
共働き夫婦の例(2人とも「天引き」するのがコツです)
(注)「天引き貯蓄」は、財形貯蓄、自動積立定期預金などで行うことができます。
3.支出の見直し~4タイプの見直しが効果的です。
- 金利がかかる支出
- クレジットカードの分割払い・リボ払い、ローンの利用
- 固定的な支出
- 家賃、保険、車、通信(スマホほか)など
- 特別な支出
- 旅行、レジャー、趣味、交際など
- 習慣になった支出
- たばこ、酒、喫茶店の利用、飲み会、賭けごとなど
4.お金の管理・運用
生活費や教育費として必ず使うお金は、預金で管理するのが一般的です。
~預金は、「安全性」が高く、いざというときに引き出しやすく、何にでも使えます。
一方、預金は「収益性」は低く、長い目でみるとインフレに弱い面があります。
当分のお金に余裕ができ、老後資金などのために「収益性」を考えたお金の運用(株式投資など)をしたいときは、金融商品の特徴や運用方法について、よく勉強しましょう。
脚注
- 1
-
「学習費」には、「学校教育費」(授業料、入学金、学用品費等)、「学校給食費」、「学校外活動費」(習いごと、塾、スポーツ、文化活動等)を含む。家庭での食費などは含まない。
- 2
-
「学習費」は平成28年度の年額。「累計」は各学年の平均額の単純合計。1万円未満を四捨五入した。