金融教育フェスタ
金融教育フェスタ2020
お・か・ねってナニ?
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おかねはたくさん貯めるものでも増やすものでもなく、使うものです。おかねは幸せになるための道具です。使い方を間違えると幸せになれません。幸せな人生を送れるように、今日は、賢く上手におかねを使うことを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
色々な国のお札を見てください。
国によって大きさや柄が違い、それぞれ特徴があります。国によっておかねに対する考え方が違ったり、使い方も違います。お札はただの紙ですが、みんなが信用しているから1万円札は1万円なのです。クシャクシャになったお札だって、値打ちは変わりません。
お札は書かれている数字と同じ価値がありますが、それをどう使うかによって使う人の値打ちは変わると思います。皆さんがおかねと賢く上手に付き合うかどうかによって、皆さんの価値が変わるのです。ですから、普段からおかねを大切に扱っていただきたいと思います。また、「欲しいモノ」と「必要なモノ」の違いを理解して、賢くおかねを使うことが大切です。買い物をする際には「欲しいモノ」だけ考えるのではなく、「必要なモノ」にはどんなものがあるのか改めて見直すと買い方が変わるのではないかと思います。
最近は子どもにお小遣いを渡す時に現金ではなくICカードを渡す親も多いようです。これによって、子どもはおつりの計算が苦手になってきていると聞きました。キャッシュレス化が進み、便利になりましたが、カードで買い物をする際はおかねの流れが見えず、おかねやモノの価値が見出しにくくなってきています。子どもには現金をしっかり持たせて、おかねの価値を理解する機会をつくり、おかねを管理する能力を養うことが大切です。
お小遣いの渡し方には大きく分けて3つ、定額制・報酬制・その都度制があります。一番身近な親が子どもをしっかり見て、自分の子どもにはどういう方法が一番良いのかという事を考えてみてください。そして、子どもと話しながら、おかねに関するルールを決めていくことが大切です。おかねの価値を理解するために「おかねでは買えないもの」についても、ご家族で話し合ってみてください。
おかねは幸せになるための道具です。
おかねについてご家族で何でも話し合えるような家庭を築いて頂ければと思います。
講師プロフィール
大学卒業後、会計事務所に入所し、税務経理や人材育成を中心としたコンサルタントとして活躍。全国各地で金融教育、金銭教育の講演活動を行う。ユーモアあふれる語り口調で、大人も子どもも楽しく学べる講演が評判。2003年には、自転車で金銭教育普及のためのボランティアセミナーを行いながら日本列島を縦断。現在、テレビやラジオに出演する一方、講演会やセミナー、執筆活動など多方面で活躍中。