金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2008
実施報告
開催概要
金融広報中央委員会は、平成17年度活動方針の中で『金融教育元年』を掲げて以来、例年度事業として「金融教育フェスティバル」を開催しており、平成19年度は1月26日に「金融教育フェスティバル2008」を開催しました。
「金融教育フェスティバル」について、これまでの開催目的や内容等について振り返ると、17年度は『金融教育元年』をスローガンとし、地域コミュニティや特に学校段階での金融教育の推進に重点を置いて学校教育関係者や児童・生徒を主なターゲットとして「金融教育フェスティバル2005」を開催しました。18年度は、「みんなでつくる金融教育」をスローガンとし、児童・生徒、学校教育関係者をはじめ、一般生活者にも金融教育に対する興味、関心をもってもらい意識を高めていただくこと、また金融教育に関する関連団体や協力団体とのネットワークの強化を図ることを目指して「金融教育フェスティバル2006」を実施しました。
そして、19年度の「金融教育フェスティバル2008」は、金融教育の必要性およびその具体的な内容について、児童・生徒や保護者、一般社会人、学校教育関係者に対して幅広く紹介することを目的とし、金融教育に関する関連団体、協力団体の協力のもとで開催しました。会場は、これまでの東京ビッグサイト(江東区有明)から、重要文化財に指定されている日本銀行本店本館へ移し、会場全体を『秘密の“しるぽる諸島”』とイメージ付けて演出し、“未知の探検に挑戦した者は大切なことが学べる”というシチュエーションを設定しました。特に、子ども向けプログラムの中には“楽しく遊びながら学べる”という要素を盛り込み、参加者が体験型プログラムや展示物を通じて、お金や金融教育に関しての興味を持ち、理解を深めていけるようなイベントを目指しました。更に、金融教育フェスティバルの開催告知についても、電車広告やテレビスポットCMと連動させることで、「金融広報中央委員会」および「知るぽると」の名称や、委員会活動に対する認知度向上のための広報効果を高めることを狙いとしました。
子供向けの主なプログラムとして、「しるぽる島たんけんツアー」と「知るぽると冒険広場」を設けました。「しるぽる島たんけんツアー」は、日本銀行本店本館の地下1階から2階を巡りながらクイズにチャレンジする仕立てとし、まさにワクワクドキドキの体験型プログラムです。ツアーガイド役には、演出効果を狙って幅広い年齢層に大人気の「ガチャピン」と「ムック」を起用しました。また、「知るぽると冒険広場」では、勤労体験プログラムを用意しました。参加者は中央銀行業務体験(ミッション1)で勤労し、お金の歴史等も一緒に学んだことによって得た対価(ミッション2)を、最後には銀行へ預ける(ミッション3)といったプログラム構成としました。自分の預金通帳やキャッシュカードを作成して頂き、楽しみながら自然にお金や銀行のことが勉強できる「金融教育実践の場」の実現を目指しました。
大人向けプログラムとしては、「金融教育教室」と名付けて、金融教育に関するセミナーを13講座設けました。テーマは金融、保険、生活設計、消費者トラブル等、多岐に亘っており、いずれも協力団体(13先)に講師派遣を依頼しました。協力団体資料提供コーナーも25先の協力団体から資料提供して頂くことから鑑みても、金融広報中央委員会と関連団体や協力団体とのネットワークの強化が確立されつつあることを実感できます。
なお、開催当日の来場者数は予想を大きく上回り、約1,800名の方々に来場して頂きました。お祭りの賑わいの中で「楽しく遊びながら学ぶ」というコンセプトのプログラム構成が、多くの人々を惹き付けることになったと思われます。