金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2008
開催後記
「行こう!みんなのきんゆう大冒険。」、「海に浮かぶ、ひみつの“しるぽる諸島”が見つかった。たんけんに挑戦した者は、大切なことが学べるという。さあみんなで、冒険の旅に行ってみよう!」
こうしたキャッチフレーズ&コピーで開催した「金融教育フェスティバル2008」は、予想以上の大きな反響を呼んで幕を閉じました。本イベントを特徴付ける最大の点は、過去に経験したことの無い、予想を遥かに上回る来場者数であったことが挙げられます。まさに、フェスティバルに相応しい“賑わい”の中で、「楽しく遊びながら学ぶ」ことを目指したイベントとなりました。
参加受付に当たっては、申込み人数と来場者数予測(歩留まり)を勘案しながら当日来場者数を1,000~1,200名程度と想定し、約2,450名の参加申し込みを受付けました。しかし結果的には、約1,800名を超える来場者数となり、当初想定比1.8倍に膨れ上がってしまいました。また、その半数近くが午前中に来場したことや、来場者の滞留時間もプログラム所要時間を勘案したシミュレーション予測よりも長めであったため、長時間に亘って入場規制を実施せざるを得ない状況になりました。このため、予め準備しておいた整理券を配布し、向かいの貨幣博物館へ誘導する対応を取りましたが、入場案内まで2時間以上も辛抱強く待たれた方や、せっかく会場まで足を運んで頂いたものの、諦めて帰られた方も少なからず散見されました。また、漸く入場できたものの、参加希望のプログラムが既に満員であったため、帰路につかれた方もおられました。こうした結果、アンケートの自由回答欄に、運営体制面に関する意見を多数頂きました。運営スタッフ人数についても、当初想定の1,000~1,200名程度に対応するべく配置していたため、来場者数の急増に対して完璧に対応するまでには至りませんでした。歩留まり等の想定人数の判断と併せて、今後こうしたイベントを開催する際の貴重な教訓として生かしていきたいと思います。
アンケートから見た来場者の本イベントに対する感想は、総じて好評で、『金融教育』を身近なものとして必要性を感じて頂ける結果となりました。幅広い年齢層に大人気の「ガチャピン」や「ムック」と一緒に、日本銀行本店本館の地下1階から2階までを巡りながらクイズにチャレンジしていく「しるぽる島たんけんツアー」は、子どもに同伴した保護者の97%が「興味深かった」と回答しています。また、勤労体験プログラムの「知るぽると冒険広場」のミッション1~3についても、同様に「興味が持てた」と答えた保護者が94%に上りました。子どもたちにとっては、こうした金融教育に関する体験型プログラムに参加することで「楽しく遊びながら学ぶ」ことの大切さを伝えられたと思っております。その様子は、小学生以下向けアンケートの中で「知らないことがわかった」、「勉強になった」と多数答えていることからも伺われます。
大人向けのプログラムとして13講座設けた「金融教育教室」についても、「金融教育を理解するうえでこのようなセミナーは役立つと思いますか?」という問いに対し、セミナー参加者の97%が「役に立つ」と答えています。どの講座にも多数の参加者があり、熱心に耳を傾けてメモを取っていました。
本年度の本イベントの目標の一つである協力団体との連携を深めることについても、「金融教育教室」では、協力団体13先から講師を派遣して頂き、大盛況にてセミナーを開催して頂きましたほか、「協力団体資料提供コーナー」においても、協力団体25先から金融教育関連の資料を多数提供して頂き、殆どの在庫が無くなるほどの盛況振りでした。ご参加頂いた協力団体の方々から「多数のご参加があり本当におめでとうございます。協力させていただいた立場として、うれしく思いました」という声が寄せられており、有意義な機会を持てたように思います。これからも関係団体や協力団体とネットワークの強化を図って参りたいと存じております。
また、アンケートから見た「本イベントが当委員会の認知度向上に与える影響度合い」については、申し込み前は「名前を知らなかった」と回答した方が56%に上っておりましたが、本イベントに参加して活動内容が「よく理解できた」23%、「だいたい理解できた」65%とあるように、約90%の回答者に当委員会の活動内容を理解して頂くことができました。本イベントの開催意義が改めて感じられるところです。
最後になりますが、本イベントの成功を支えてくださった協力団体の皆様やご講演頂きました講師の方々に深く御礼申し上げますとともに、今後も『金融教育』の普及にご支援賜りたく存じておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
2008年3月 『金融教育フェスティバル2008』実施事務局