金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2008
実施報告
大人のおかねセミナー 知るぽると金融教育教室
ライフ・プランとファイナンシャル・プランニング
開催場所:西セミナールーム 定員90名(各50分)
開催時刻:13:30~14:20
対 象:大人向け
講 師:(社)金融財政事情研究会
(有)ストックアンドフロー ファイナンシャルプランナー 新倉 由紀 氏
レジュメ(PDF 1,574KB)
夢や希望を叶えるためには、マネープランが不可欠ですが、前提としてまずはライフプランが必要です。例えば「老後資金」と言っても、どこでどのように暮らすかによって違ってくるからです。
金融が自由化され、終身雇用制度も崩れてきました。金融や税金についての知識の無い方は厳しい時代となっています。また、資産を運用できるかどうかで将来大きな差が出る時代でもあります。
皆さんに「家計簿をつけて下さい」とは言いません。ですが、年間収支や貯蓄残高を把握しておくことは大切です。ご自身のローン残高をご存知ですか?昨年1年間で総額幾ら使いましたか?年間収支が赤字の場合、預金の取り崩しや借金を招きます。
「手取り収入(=可処分所得)」は、年収から税金と社会保険料を差し引いた額を指します。次に、手 取り収入から預貯金の額を差し引いたものが「総支出額」です。さらに年間総支出額から住居費・保険料・ 教育費・基本生活費・一時的支出(耐久消費財の購入や旅行代)を引いた残りが「その他支出」となり ます。これには「家計の使途不明金」が多く含まれています。何に使ったか把握していないわけですから、 真っ先にやりくりの対象になります。
次に、お金の貯め方・増やし方について、目的別に銀行口座を持つことです。
例えば、(1)給与が振り込まれる口座で「積立定期預金」をする、(2)別の銀行に公共料金の引き落としなど生活費用の口座を設ける、(3)万一の経済的リスクに備えて、入院や緊急時の費用に充てる普通預金や貯蓄預金など流動性の高い商品にも口座を設けておく、(4)目標に向かって自己投資用の口座を設けるなどの工夫が必要です。
発想を転換し、ボーナスは安全性を重視した「銀行預金」に、投資型の金融商品は月々の積立で買うという方法もあります。自己資産を円のみで保有している場合、円安になると資産が目減りしてしまうため外貨の積み立てを行ったり、「株式累積投資」や「金の積立購入」などで、ポートフォリオ(資産預け分け)を組む方法もあります。「株」や「投資信託」では、毎月定額で買うドルコスト平均法のほうが、毎月決まった株数を買う定量購入法よりも平均コストを低く抑えられる効果が期待できます。