金融教育プログラム-社会の中で生きる力を育む授業とは-
(全面改訂版)
2.金融教育の目標と方法
(2)各学校段階に応じた金融教育の目標
上で述べた金融教育の目標は、当然子供たちの発達段階に応じて高度化・複雑化していく必要がある。子供たちの発達段階ごとの受容力を想定して、小学校低学年、小学校中学年、小学校高学年、中学生、高校生別に分けてやや詳細に例示したものが図表4である。
「学校における金融教育の年齢層別目標」を取り上げている指導計画例等(リンク表)
この表は、教員の方々の提案等を参考にして作成したものであり、必ずしも各学年に関して示されている学習指導要領の内容と整合的でない点があるかも知れないが、学校において金融教育に取り組む際の手掛りとして活用して頂ければ有難い。
この表を見ると、金融教育として目指すべき目標が相当多いと思われるかもしれないが、多くは各教科等で既に取り組まれているものである。その意味で、金融教育を進める上では、既存の教科等での学習において知識の習得や活動を行う際にお金や自分の生活に関連した内容を取り込むことによって、金融教育の要素をもった学習とすることができること、それを総合的な学習の中で文字通り総合化する形で取り組まれることが期待される。