わたしはダマサレナイ!!
第14話 過去に購入した未公開株の買い取り詐欺
過去に購入した未公開株の買い取り詐欺とは?
この詐欺は「過去に購入した未公開株をすべて買い取る」と電話が入ることから始まります。悪質業者は、証券会社であるかのような社名を使い、巧みにアプローチしてきます。そして、未公開株の買い取りには、手数料の代わりに実態の定かでない別の取引(私募債、信託券、権利証など)を条件に出してきます。実際には、条件として示された私募債などを購入しても、未公開株の買い取りは実行されず、業者とは次第に連絡が取れなくなっていきます。この時点で騙されたことに気づくのですが、被害はこれで終わりません。今度は、別の業者から連絡があり「未公開株を最初の業者よりも高く買い取る上に、条件として買った私募債も一緒に買い取る」と言われます。的確な判断ができない状態の被害者は、前回と同じパターンでお金を振り込み、その後はその業者とも連絡が取れなくなります。さらに「弁護士を紹介する」との連絡が入り、弁護士や探偵などを名乗る人物からも連絡があります。この場合も、相談料などのお金を振り込んだあとには連絡が取れなくなり、何も解決されないまま被害額がどんどん増えていきます。
株の買い取りなど、その取引に関するトラブルは後を絶ちません。その被害は特に高齢者が被ってしまう場合が目立ちます。
未公開株や社債の買い取りを業として行うには金融庁に登録が必要です。金融庁に登録されていない業者の話をまともに聞いてはいけません。
うまい話には十分注意し、少しでもおかしいと感じたら、すぐに消費生活センターなどにご相談ください。
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関連サイト
「過去に購入した未公開株の買い取り詐欺」についての詳しい情報は、以下をご覧ください。
- 全国の消費生活センター等(国民生活センターHPへリンク)
- 免許・許可・登録等を受けている業者一覧(金融庁HPへリンク)
くらしに身近な金融知識をご紹介する「くらし塾 きんゆう塾」
「わたしはダマサレナイ!!」のほかにもお役立ち連載がいっぱいです。